2025年5月27日火曜日

四国歩き遍路の旅(1):断ち切る

 歩き遍路の旅に出るには、
色んな物を「断ち切る」事が必要だと分かった。
ただ、気分的に楽なのは「命」の危険が無い事だ。

若かりし頃、
長期連休を貰って海外登山に出掛ける時
出発準備が終わって家を出る時や飛行機の中で毎回思った事は
「俺は何故山に行かなければ行けないんだ。
多額の金を使い、命を使い、こんな事をしていて良いんだろうか!」
そして、空虚間が胸に残った。
人の感情と言う物は、物理的な重さが有る様に圧し掛かって来ます。
自分のやりたい事には意味は無いが
今、自分が「一生懸命生きる」為には必要だった。
「一生懸命生きる」行為には、善悪も良否も功罪も関係無い。
もっと根源的な衝動だと思います。
しかし、
現場に着くと、そんな事は忘れてしまう。
今日やる事
今日生きる事に集中した。

お遍路の旅には、
こんな重い感情は無いが
旅に必要な約2ケ月と言う時間を自分の人生スケジュールのどの部分にはめ込むのか!
畑の草整理はどうするのか?等々
自分の日常を旅に行く為にどう切り離すのか!
荷物の軽量化の為に何を削るのか!
宿泊にするか野宿にするか!
野宿は単にお金の節約だけでは無くシンプル生きる為の方法の一つの様に思います。
どういうシンプルさ・便利さを求めるのか!
リュック一つの旅立ちでは、全てリュックの重さになってしまいます。

ついには
行けない理由を探し出して、行かない事を正当化しようとしだす。
兎に角、全てを断ち切るのだ!

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