遍路道は時代と共に少しずつ変わって来ている様です。
歩きのステージは大きく分けて4ステージの様です。
町・村ステージ
田園ステージ
海岸ステージ
山岳ステージ
一番札所から歩き始めると、町・村ステージです。
札所を繋ぐ道路は現代のメイン道路から外れているので食堂もコンビニも有りません。
何も持たないで歩き始めると食事も出来ない事態になってしまいます。
また、
テント泊族は民家近くで野宿場所が無く、夕食も出来ない事態になってしまいます。
これが遍路で最初に受けるショックです。
吉野川を越える辺りや山岳ステージ間の村々を繋ぐ道の田園風景は心を癒してくてます。
焼山寺からの下山ルートの枝垂れ桜
太龍寺辺の山間の田植え風景はとっても綺麗でした。
やっぱり
食堂もコンビニも有りません。
四国は大きく見ると四角形をしています。
その各辺での海の風景は全く違います。
徳島側は明るく広く
高知側は強く、荒々しく
愛媛側は海に浮かぶ島々夕陽が綺麗です
香川側 瀬戸内海の風景は穏やかで安心します。
高知の室戸・足摺岬周辺は強い海風と打つべき札所も無く唯々歩く遍路道は大変でした。
また、町々の家波と津波避難タワーを見て大地震が起きたと想像しただけで胸が痛みます。
室戸岬手前のジオパークの説明が心に残りました。
海岸の岩に見える縞模様は
山が崩れて川に土砂が流れる → 土砂が海に流れる → 堆積する・縞柄が出来る → 岩になる
→ 南海トラフ地震発生 → 堆積岩がプレートに押されて陸に寄る → 南海トラフ地震発生
→ もっと押されて四国の山になる → 山が崩れて川に土砂が流れる
これが大自然の循環だそうです。
戦後になって道路整備され、多くのトンネルが出来ました。
遍路はそれらのトンネルが出来る前から在るので、
トンネルを迂回する様な遍路道が多くあります。
トンネルは距離短縮には成りますが、歩いていると車は怖いし、壁は排気粉塵で汚いし
平衡感覚がズレてフラフラするし、
ズル・大着をしている様な気分で罪悪感も残るので旧道も多く歩きました。
山岳ステージの中で、特に険しい行程を「遍路転がし」と言います。
遍路転がしで有名なのは
12番札所 焼山寺
21番札所 太龍寺
66番札所 雲辺寺
などが有りますが
私は峠道も記憶に残る所が有ります。
大根峠
三原村を超える峠
歯長峠
松尾峠
大阪峠
山頂に近い所に在る札所も印象に残ります。
山の標高は低いですがスタート地点は海抜ZERO近くから始まります。
27番札所 神峰寺
45番札所 岩屋寺
60番札所 横峯 寺
81.82番札所 白峯寺 根香寺
84 番札所 屋島寺
85 番札所 八栗寺
88 番札所 大窪寺
高野山 奥の院(20kmの長い登りです)
登山家にとっては「へのかっぱ」と言う事にして於きます。
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