今回の南奥駆道縦走は
今後の自分を占う、一つの賭けの様な思いが有りました。
以前の自分なら何とも無い山行なのだが
膝と肺と胆嚢を手術後でテント装備を持った最長の山行に成りました。
10月初めの雨飾山山行で膝に水が溜まってしまったので
今回はガッチリサポーターで固めたので膝の横ブレが減ったせいか
山行中は持ちこたえましたが
やっぱり帰宅後、
脱水状態の体に大量の水分を一気に取り込んだら
少量では有るがやっぱり水が溜まってしまいました。
まあ、登る山も考えて、ゆっくり治療しよう!
1日目の行程の山行が始まり、
風も爽やかで秋の奥駆は快適でした。
どうやら、私は「お天気おじさん」らしい!
前鬼に到着して、ウンチクの看板によると
小屋主は役行者の弟子の子孫で、1300年前から続く本物の鬼さんだそうだ!
凄い!!
稜線に着いて、右手に小さく大日岳。その奥に大きく釈迦ヶ岳がそびえています。
釈迦如来より大日如来の方が偉い如来だと思っていたのですが
山ではお釈迦さんの方が偉いらしい。
2日目の行程は、
10数年前の10月初め芦廼瀬川を沢中2泊で遡行し、
稜線に出て21世紀の森に駐車した車に戻る為に使った行程とほぼ同じでした。
その時も、
小さなアップダウンが延々と続き、半分うんざり気味に歩いていた気がします。
21世紀の森の車には明るい内に戻れたと記憶していますが
今回は、すっかり暗くなっていました。
ゆっくり歩いているつもりは無いし、登攀具も無いのに遅いんですね!
3日目は29kmの行程
玉置神社のご神体は天照大神でした。
修験道は仏教的な自然神の多神・多仏宗教だと思っていたんですが
最後の最後で
神武天皇を道案内した八咫烏(ヤタガラス)伝説の関係で
天皇系の神様にすり替わってしまった感じです。
明治時代になって廃仏毀釈運動が起こって
天皇系の神様と仏教は水と油の時代も有りましたが
日本人はつくづく、のどかな宗教感を持っていると思います。
八咫烏(ヤタガラス)は日本サッカーも道案内してますね。
そんな、緩い宗教感を助けているのは
キリスト教で言う「聖書」の様なテキストを持たないからかな?
お経や祝詞は有るけど使い方が少し違う記がします。
強く「テキスト」を強調すると必ず教条主義とか原理主義と成り
他者との食い違いが発生し「争い」が起こる。
天皇家は現人神でした。
愛知県出身の神様は、徳川家康公(東照大権現)。
神による秩序・支配・統制の世界でしょうか!
他にも、私は神様だ!と言う人は沢山いますね。
それにしても
宗教とは、アバターの様な仮想現実の様な世界を思い描き
その世界感のルールに従って行動する者なんですね。
そんな事を考えながら
熊野大社まで歩いていましたね!
でも、修験道はしんどいね!!
でも、一時期でも一生懸命生きれたかな!!
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