初頭効果とは「初めて出会った物/者」に強い影響を受ける事。
刷込みとは「無意識の内に判断基準や好き嫌い」に強い影響を受ける事。
分かり易い例は、各人の宗教感である。
無神論者と言いながら、自分の葬儀や臓器移植にウンチクの多い人。
〇〇教信者の方は、ろくに△△教を勉強して無いのに批判だけはする。
唯々、自分を「気付きの領域」に向けてくれた
最初に出会った事/人の影響を受けている場合が多い。
これが初頭効果と刷込み。
では、登山にも「初頭効果と刷込み」は有るのか?
大学入学して寮生活に入った時
電気製品はスタンドとラジオだけなので
新田次郎の山小説や深田久弥の100名山などの山本は沢山読みました。
これだけでも十分刷り込まれてます。
70年代後半は、
世の中「ヒマラヤ鉄の時代」の後半で
日本人初8000mマナスル登頂・冬季北壁シリーズの開幕
戦後思想・哲学とパイオニア精神が登山にも残っていた。
死に立ち向かう美学
新しい道を見つけ初頭者に成る。成れる美学
褒められたい美学
名前を残す美学
孤独や恐怖に立ち向かう美学
山に行けば次の日、声が涸れるほど山の歌を唄った
分かち合いたい。分かち合える美学
一生懸命美学に生きる美学
80年代には
山岳同志会・長谷川恒夫・植村直己の活躍に影響された。
ウーマンリブなど女性の自立思想が強まり
田部井淳子・今井通子など女性が活躍する登山も多かった。
社会全体から受けた刷込みも多かった。
この時代は「やれば出来る!」と言う信念を貰った様に感じます。
悪い側面も有る
大学山岳部はモーレツシゴキ教室で
山で疲労困憊して倒れる
倒れたら殴る
水を飲むのも集団行動
弱い新人は、1日で顔は土気色で目は落ち窪む
まともな神経ではとても見て居れない光景が当たり前の様に毎年繰り返される。
伝統として継承されて行きました。
こんな状況に疑問を投げかける事が出来ない上下関係が成立している。
一年生は奴隷
二年生は軍曹
三年生は対象
四年生は天皇
人身の統制方法として
逆らえない体制が
戦後復興を支えて来た日本の強さでも有る様にも思われる。
結局
各地/各所で大きな事故が起こった事も有り
80年代に日本社会の大きな精神進化を向かえ
多くの山岳部・ワンダーフォーゲル部が無くなって行きました。
90年代には
海外遠征登山は少人数でスピード化へと進化
100名山ブームが起こる
登山が個別化し、哲学・美学が消える
山の歌が消える
フランス シャモニのキャンプ場から日本人登山者村が消える
2000年代には
100名山達成者が多くなった半面
100名山達成者の登山の実力が低い事が分かり周知されだす。
山ガールブーム(山で自立した女性が減少して行った)
雪山登山者の減少
スキーヤーの減少
登山のカタログ化・効率化が進み、コンパクト登山が主流となる。
高年齢化が進む(若者には人気が無い)
2010年代には
NET山岳会誕生(登山の相棒は旅費の割り勘相手と化して来る)
テントの個室化
ガイドブックやNETで容易に情報集めが出来るので組織力が低下して来た。
先輩から後輩への伝達が減少
情報の偏りが大衆化して、マイナーとメジャーの人流格差が大きくなった。
ネパールで日本人の若者の姿が激減する。出会うのは中年以降の者のみ。
この様に登山の中でも
人の動きや考え方が変化しています。
いったい
この時代
人々に何が刷込まれたのだろう???
段々、芽が成長して来ました。
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