2024年1月9日火曜日

家庭菜園から見える地球温暖化

 家庭菜園を初めて4年ほど経過しました。
4m角程度の小さい畑が二つです。
初めは何も分からないのでテキスト通りの慣行農法を参考にしました。
営利目的で無い個人的な、
こんな小さな畑でも、
土を耕し、雑草を根から抜き、有機肥料、化学肥料、農薬、ビニルマルチ・水道水
を使いました。
「こうしなければ作物は出来ない。」
と摺りこまれていたからです。

しかし、
1.5年ほど前から
テキストを読む内に矛盾を感じる様に成りました。
「地中の微生物を増やし、大切にしなさい!」
とテキストに書いて於きながら

土を耕す事は微生物の住家を壊す事に成ります
雑草を根から抜き去る事は土から栄養と水や空気の循環を奪います
有機肥料過多は土が腐敗し害虫を呼び、農薬過多に繋がります
農薬は微生物を殺します
ビニルマルチは石油原料のゴミに成ります
水道水には殺菌剤が入っています

一番矛盾を感じたのは化学肥料です。
化学肥料は保管も使用法も非常に楽ですが
これを使うと、
亜酸化窒素N20(一酸化窒素)が発生するそうです。
これは二酸化炭素CO2の300倍以上の温暖化ガスで
最終的にはNOXになってオゾン層も破壊するそうです。
このガスの発生量は農業が中心で、温暖化に有害なガス量の4%ほどだそうですが
温暖化に対する影響が著しく大きいので無視は出来ません。
(詳しくはNet上に科学論文が一杯有るので検索して下さい)
窒素はタンパク質の原料でも有り
大気の大部分を占めるガスですが実に難しいガスですね!

しかし、
世間ではCO2しか話題に成りません。
これは経済(国の補助金)の影響だろうと思います。
EV車には補助金が出ますが
無化学肥料農業には補助金は有りません。
農薬や肥料が売れなければJAも大変です。
お金が回り易い方向にしかマスコミもメディアも動きません。
こんな環境が現状を動かしています。

これは余談ですが
日本の四代公害病の水俣病を発生させたのは、窒素肥料を作っていた会社でしたね。
四日市ぜん息は四日市の石油コンビナート全体で発生させた公害ですが、
その中心的会社は農薬や除草剤を作る会社でした。
既に50年位前の話しかもしれませんが
食物と企業利益を天秤に掛ける姿勢に、
何処か不安を感じるのは私だけでしょうか?

ロシアが戦争に強いのは
国民が皆、家庭菜園を持ち、食料自給率が高い事も一因と思います。
日本は食料自給率も38%と低いので
戦争をしたら、島国ではミサイルより食料かもしれません。
島国内に籠城しても直ぐに飢え死にしてしまいます。
せめて、
平和的立場で将来を見据え
家庭菜園で日本と地球を救いましょう!!

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